追憶の桜 8
☆まずは・・・先に謝っておきます。すみません!!今回、殿さまが出てくる予定だったんですがね、そこまで書けませんでしたぁ。次回こそは御出演(?)して頂きたいと思います。
「……いい天気だな」
天幻寺へ続く階段下に着くと、源太は、その階段の先に見える青空を眺めながら、ぽつり…と呟いた。
「何、呑気なこと言ってんだよ、源ちゃん!!」
「外道衆の気配、感じられるか千明?……俺には全く感じられねぇ」
なのに、隙間センサーは鳴った。
間違えであって欲しい。
「俺にもわかんないけど、鳴ったもんは鳴ったんだから……とにかく、早く行って……」
「やっぱり、侍の方々でしたか。何か御用ですかな?」
千明が階段に足を掛け、昇ろうとした時、背後から穏やかな声が聞こえた。
慌てて振り返った二人の目に映ったのは、優しい笑みを浮かべた天幻寺の住職の顔であった。
「どうかされましたか?……私の顔に何か?」
二人の鋭い視線に、住職は思わず後ずさりした。
「え……っと、お久しぶりです。その節はお世話になりました。あの…お寺の方で何か変わったこととかって……なかったですか?」
千明は無理やり笑顔を作り、なるべく相手に不安を悟られないように挨拶をした。
「変わったことですか?少しの間、所用で出かけておりましたので……しかし、何かあれば寺の者から知らせがあるでしょうし、特にそのような知らせは受けておりませんが?」
住職は千明と源太の二人の顔を何度も見ながら、そう答えた。
そんな住職の顔は本当に何も知らない…といった顔だった。
……本当にセンサーの誤報だったとか?
そう源太が思った時だった。
住職の肩に何か付いているのが目に入った。
「あのぉ、肩に何か……」
源太が住職の肩に手を伸ばし、その『何か』を手に取ると、目を大きくさせた。
「……桜」
「ああ、きっと寺の裏手に咲く桜の花びらでしょう。そう言えば、丈瑠様がその桜を眺めておりました。お声をお掛けしようと思ったのですが、まるで桜とお話をされているようで……掛けることができませんでした」
住職は先程見た丈瑠を思い、顔に笑みを作りながらそう言った。
「丈瑠が来てたの……じゃなくて、来てたんですか!?」
千明は源太を押しのけて、住職の前へと出て、大きな声を出した。
「落ちつけ、千明!!」
今にも胸倉を掴んで噛みつかんばかりの千明を、源太が止めた。
そして、はやる気持ちを抑えながら、丈瑠が眺めたいたという桜の場所を住職に聞いたのだった。
☆れっどすねーく様、お久しぶりでございます。コメントありがとうございます。先が読めませんか!?・・・って、私もどうなることやら・・・という感じで進めている次第です。れっどすねーく様の小説は佳境に入りつつあるのかな!?楽しみにしています☆
☆sin様、最近、小さいのがいて、なかなか本屋に行けずじまいの私です。立ち読みしてこなくては!!さて、またキーワードとなっている『桜』が出てきました。殿さまがどうなっているのか、お楽しみに待っていて下さいませ。次回わかると思います☆
「……いい天気だな」
天幻寺へ続く階段下に着くと、源太は、その階段の先に見える青空を眺めながら、ぽつり…と呟いた。
「何、呑気なこと言ってんだよ、源ちゃん!!」
「外道衆の気配、感じられるか千明?……俺には全く感じられねぇ」
なのに、隙間センサーは鳴った。
間違えであって欲しい。
「俺にもわかんないけど、鳴ったもんは鳴ったんだから……とにかく、早く行って……」
「やっぱり、侍の方々でしたか。何か御用ですかな?」
千明が階段に足を掛け、昇ろうとした時、背後から穏やかな声が聞こえた。
慌てて振り返った二人の目に映ったのは、優しい笑みを浮かべた天幻寺の住職の顔であった。
「どうかされましたか?……私の顔に何か?」
二人の鋭い視線に、住職は思わず後ずさりした。
「え……っと、お久しぶりです。その節はお世話になりました。あの…お寺の方で何か変わったこととかって……なかったですか?」
千明は無理やり笑顔を作り、なるべく相手に不安を悟られないように挨拶をした。
「変わったことですか?少しの間、所用で出かけておりましたので……しかし、何かあれば寺の者から知らせがあるでしょうし、特にそのような知らせは受けておりませんが?」
住職は千明と源太の二人の顔を何度も見ながら、そう答えた。
そんな住職の顔は本当に何も知らない…といった顔だった。
……本当にセンサーの誤報だったとか?
そう源太が思った時だった。
住職の肩に何か付いているのが目に入った。
「あのぉ、肩に何か……」
源太が住職の肩に手を伸ばし、その『何か』を手に取ると、目を大きくさせた。
「……桜」
「ああ、きっと寺の裏手に咲く桜の花びらでしょう。そう言えば、丈瑠様がその桜を眺めておりました。お声をお掛けしようと思ったのですが、まるで桜とお話をされているようで……掛けることができませんでした」
住職は先程見た丈瑠を思い、顔に笑みを作りながらそう言った。
「丈瑠が来てたの……じゃなくて、来てたんですか!?」
千明は源太を押しのけて、住職の前へと出て、大きな声を出した。
「落ちつけ、千明!!」
今にも胸倉を掴んで噛みつかんばかりの千明を、源太が止めた。
そして、はやる気持ちを抑えながら、丈瑠が眺めたいたという桜の場所を住職に聞いたのだった。
☆れっどすねーく様、お久しぶりでございます。コメントありがとうございます。先が読めませんか!?・・・って、私もどうなることやら・・・という感じで進めている次第です。れっどすねーく様の小説は佳境に入りつつあるのかな!?楽しみにしています☆
☆sin様、最近、小さいのがいて、なかなか本屋に行けずじまいの私です。立ち読みしてこなくては!!さて、またキーワードとなっている『桜』が出てきました。殿さまがどうなっているのか、お楽しみに待っていて下さいませ。次回わかると思います☆
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