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追憶の桜 13

☆・・・すみません、ことはちゃんが出てくる予定でしたが、今回も出せずじまい・・・。いつも予定が狂ってしまってすみません。楽しみにしていた方には申し訳なく思っています。・・・気長にお待ちいただき、続きをお読みいただければ幸いです☆




















「火を……扱える?」




千明には彼の言わんとすることがわからなかった。




「お前も侍なら、わかるだろう?普通の者が侍になれないのは」


「それは…だって、普通の人にはモヂカラなんて……な…い」




彼の言葉に返事をした千明は、ある事に気が付いた。




……そう、普通の人にはモヂカラなんてないんだ。
源ちゃんだって、扱えてるわけじゃない。
俺達とは違う方法でシンケンゴールドになってるだけで、それは持って生まれた俺達のものとは違う。




ならば……丈瑠は?




「丈ちゃんは、普通の人ってのじゃねぇからな!!家族と辛い別れをし、したいこともせず、自分を抑えて努力に努力を重ねた結果ってやつよ!!」



腕を組みながら、自信満々に源太はそう丈瑠に向かって言ったが、彼はそれには答えずに、千明の言葉を待った。




「丈瑠は『火」を持って生まれてきたって……ことだよな?」




千明の声は震えていた。




「それって、志葉の血を受け継いでるってことだよな?侍の血であり、当主の血ってことだよな!?」




……だったら、丈瑠はあの時、俺達に土下座をする必要なんてなかったんだ。
丹波のじーさんに、色々と嫌みを言われることも、ましてや……十臓と戦うこともなかったんだ!!




丈瑠はふっ…と軽く笑みを漏らした。




「千明、どういう事だよ?」




源太は、いまいちわかっておらず、千明の耳元で「説明してくれ」と囁いた。




「だから、丈瑠は、どこの誰だかもわからないやつなんかじゃない!!ちゃんとした志葉の血を引く殿様だったってことだよ!!」




キレ気味に千明は源太に向かって言葉を吐いた。















☆文の母様、コメントありがとうございます。ようやく『志葉』と『丈瑠』の関係がわかったかなぁ・・・と。もちろん私の勝手な解釈ですが・・・。そして何故、千明や姫を殺そうとしているのかを、次回書いていけたらと思います。



☆sin様、娘もすぐに元気になり、参観日には手をあげ、大きな声で教科書を読んでくれていました。ご心配頂きありがとうございました。さて、殿さまですが・・・私の中では、やっぱり殿様でいて頂きたく、影武者である前に、志葉の正当な血筋と解釈し、書いてみました。そして、そのことが姫を狙う一つの鍵であり、そこに影武者であることや、裏正が絡んで・・・うーーん、ぐちゃぐちゃになりそうです☆








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まとめtyaiました【追憶の桜 13】

☆・・・すみません、ことはちゃんが出てくる予定でしたが、今回も出せずじまい・・・。いつも予定が狂ってしまってすみません。楽しみにしていた方には申し訳なく思っています。・・・気長にお待ちいただき、続きをお読みいただければ幸いです☆「火を……扱える?」千明...
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南 ユキ

Author:南 ユキ
シンケン妄想小説置き場です


朴路美さん見たさにシンケンを見て、殿にハマった……大人です。
そして、妄想が膨らみ、殿×ことはの小説なんぞを書かせて頂いてます。

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