八朔の雪 20
☆本当にお久しぶりにございます。……なかなか更新できず、申し訳ございませんでした。少し前にスマホに替えたのはいいのですが、これがなかなかやっかいでありまして。小説の更新にはスマホは向いてませんね……。さて、今回くらいで終われるかと思っていたのですが、もう少し続きそうです。お付き合いいただけると嬉しいです☆
丈瑠はことはの口から吐き出された何かを手に取った。
……石?
そう思った刹那、その石の様なものは、まるでシャボン玉が弾けるように砕け散った。
「――!!」
丈瑠は一瞬の出来事に声を出すことが出来なかった。
「殿…さま……?」
その声は丈瑠の胸元から聞こえてきた。
咳込むことはを丈瑠は自身の腕に抱え込んでいたのに気付き、あわてて彼女の体を自身から離した。
「大丈夫か?」
心配そうに覗き込みながら丈瑠はことはにそう聞いた。
「はい……あの、うち…えっと……」
ことはは、自分に何があったのか理解できていないのか、辺りをきょろきょろと見渡しながら口ごもってしまった。
「ことは……だな?」
丈瑠が何を言いたいのかわからないでいたが、ことはは彼のその言葉にコクン…と頷いた。
それを見た丈瑠は大きく息を吐き、天を仰いだ。
「殿さま!?」
普段見せない丈瑠の姿にことははびっくりして目をぱちくりとさせた。
「あの…何があったん……ですか?」
「覚えてないのか?」
「覚えて…………」
ない…と、ことははそう言おうとしたが、頭の中にある映像がフラッシュバックした。
それは、自分の手が主の首に手をかけているものであった。
「うち、そんな……そんなん…違う………」
「お前は操られていたんだ」
がたがたと震え出したことはに気付いた丈瑠は強い口調でそう告げた。
「お前の不安を煽り、お前の心を浸食し体をも乗っ取ったんだろう」
……さっきの石は、ことはを苦しめた根源…というところだろう。
「うち、茉子ちゃんのこと…そんなん思ってへん。茉子ちゃんのこと、大好きで…うち、ほんま大好きで……」
「……わかってる。お前が茉子を慕う気持ちに偽りなんかないことは……」
首をふるふると振りながら、大きな瞳から涙を零すことはに、丈瑠は優しく諭すようにそう告げると再び自身の胸へとことはを引き寄せた。
「あきません!!」
丈瑠の胸に収まる寸前、ことはは両手で彼の胸を押し、彼から自身の体を離した。
――――ズキン…………
ことはのその行為が丈瑠の心臓に痛みを与えた。
まるで自身の全てを否定するかの行為に、丈瑠は恐怖を抱いた。
「うち……また、殿さまに手をかけてしまうかもしれへん……。大切なお人やのに…、命に代えてでも守りたいお人やのに……うちは」
「主君だからか?…大切なのはお前が家臣だからなのか?」
丈瑠はことはの言葉を遮ると、ことはの瞳をじっと見つめ、喉の奥から絞り出すようにその言葉を吐きだしたのだった。
☆最近、再びシンケンジャーを観ている南です。上の娘も高学年になり、恋愛話を一緒にするようになったのですが、シンケンを観ていて一言「やっぱり、殿と茉子ちゃんのカップルがいいよね~」と。思わず「殿にはことはちゃんでしょ!!」と大人気もなく反論してしまいました。まさか母が殿×ことを書いてるなんて思ってもいないことでしょう……。
☆文の母様…更新が遅くなってしまいました。下の子が幼稚園に入り、ようやく一段落です。
☆momoko様…お久しぶりです。私もなかなか伺えずすみませんでした。ラブシーン…ですかね、どうでしょう?文才のなさにほとほと嫌気がさしている南です。最近、下の娘が「ちんけんじゃ(シンケンジャー)みる」と言って、上の娘共々、一緒に見ています。あれから何年経っても色褪せないですね☆
丈瑠はことはの口から吐き出された何かを手に取った。
……石?
そう思った刹那、その石の様なものは、まるでシャボン玉が弾けるように砕け散った。
「――!!」
丈瑠は一瞬の出来事に声を出すことが出来なかった。
「殿…さま……?」
その声は丈瑠の胸元から聞こえてきた。
咳込むことはを丈瑠は自身の腕に抱え込んでいたのに気付き、あわてて彼女の体を自身から離した。
「大丈夫か?」
心配そうに覗き込みながら丈瑠はことはにそう聞いた。
「はい……あの、うち…えっと……」
ことはは、自分に何があったのか理解できていないのか、辺りをきょろきょろと見渡しながら口ごもってしまった。
「ことは……だな?」
丈瑠が何を言いたいのかわからないでいたが、ことはは彼のその言葉にコクン…と頷いた。
それを見た丈瑠は大きく息を吐き、天を仰いだ。
「殿さま!?」
普段見せない丈瑠の姿にことははびっくりして目をぱちくりとさせた。
「あの…何があったん……ですか?」
「覚えてないのか?」
「覚えて…………」
ない…と、ことははそう言おうとしたが、頭の中にある映像がフラッシュバックした。
それは、自分の手が主の首に手をかけているものであった。
「うち、そんな……そんなん…違う………」
「お前は操られていたんだ」
がたがたと震え出したことはに気付いた丈瑠は強い口調でそう告げた。
「お前の不安を煽り、お前の心を浸食し体をも乗っ取ったんだろう」
……さっきの石は、ことはを苦しめた根源…というところだろう。
「うち、茉子ちゃんのこと…そんなん思ってへん。茉子ちゃんのこと、大好きで…うち、ほんま大好きで……」
「……わかってる。お前が茉子を慕う気持ちに偽りなんかないことは……」
首をふるふると振りながら、大きな瞳から涙を零すことはに、丈瑠は優しく諭すようにそう告げると再び自身の胸へとことはを引き寄せた。
「あきません!!」
丈瑠の胸に収まる寸前、ことはは両手で彼の胸を押し、彼から自身の体を離した。
――――ズキン…………
ことはのその行為が丈瑠の心臓に痛みを与えた。
まるで自身の全てを否定するかの行為に、丈瑠は恐怖を抱いた。
「うち……また、殿さまに手をかけてしまうかもしれへん……。大切なお人やのに…、命に代えてでも守りたいお人やのに……うちは」
「主君だからか?…大切なのはお前が家臣だからなのか?」
丈瑠はことはの言葉を遮ると、ことはの瞳をじっと見つめ、喉の奥から絞り出すようにその言葉を吐きだしたのだった。
☆最近、再びシンケンジャーを観ている南です。上の娘も高学年になり、恋愛話を一緒にするようになったのですが、シンケンを観ていて一言「やっぱり、殿と茉子ちゃんのカップルがいいよね~」と。思わず「殿にはことはちゃんでしょ!!」と大人気もなく反論してしまいました。まさか母が殿×ことを書いてるなんて思ってもいないことでしょう……。
☆文の母様…更新が遅くなってしまいました。下の子が幼稚園に入り、ようやく一段落です。
☆momoko様…お久しぶりです。私もなかなか伺えずすみませんでした。ラブシーン…ですかね、どうでしょう?文才のなさにほとほと嫌気がさしている南です。最近、下の娘が「ちんけんじゃ(シンケンジャー)みる」と言って、上の娘共々、一緒に見ています。あれから何年経っても色褪せないですね☆
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