八朔の雪 18
☆……本当に、更新遅くなりすみません。そして今回、ちょっと…いや、かなり赤×黄です。苦手な方はお帰り下さい☆
「わからないか?お前に触れる奴は…斬る。それだけだ」
そう言いながら、丈瑠はことはの頬を指で撫で下ろした。
「お前に触れていいのは俺だけだ。他の誰も許さない……」
そして丈瑠は、親指でことはの唇の縁をゆっくりとなぞると、そこに引き寄せられるかの様に、自身の顔を近づけていった。
「……この娘が大切か?」
ことはの口から紡ぎ出された言葉に、丈瑠は動きを止めた。
「…………さっきから、そう言っているだろう」
彼の瞳が、ことはの瞳の奥に宿る怪しげな光を捕らえると、そう、はっきりと告げた。
「いいだろう。ならば教えてやろう、この娘がわちきから解放される術を」
ふふ…と声を溢し見せた笑みは、もはやことはのものではなかった。
……薄皮…太夫。
丈瑠は口には出さなかったものの、心の中でその名を呼び、奥歯をぎりり…と噛み締めた。
「お前の大切だと思う気持ちがこの娘と同じだと言うなら…口を吸うてやればいい。想いが本物であれば、わちきの想い、否…念とでも言うべきか、それが浄化され、元にもどるだろう」
……何故、あの帰り道、ことはを気遣ってやれなかったのだろう。
気遣ってやれたなら、隣にいてやれたなら、薄皮太夫に…ことはの心を、体を自由になんかさせなかった。
…………絶対に……。
「ことは、心配するな。俺が助ける」
「但し……」
―――!?
「その言葉が偽りならば、お前のその命、わちきが貰い受ける。嘘を吐いてまで助けようとしない方が身のためだ」
……嘘…………。
その言葉が丈瑠の心を揺さぶる。
……偽りの当主。
決して伝えてはいけない真実。
突き通さなくてはいけない嘘……。
だが…………。
「これだけは真実だ。ことは…俺はお前を大切に思っている。茉子ではない、お前をだ。……お前だけだ、ことは」
一瞬、瞳をきつく瞑り、再び開けると、丈瑠は何かを決意したのか、はっきりとした視線をことはに向け、毅然とそう告げると、彼の唇は彼女の唇へと吸い寄せられていった。
☆本当に、長い間お待たせしてしまい、申し訳ありませんでした。本当に色々と忙しく、ようやく更新できた次第です。パソコンなんて1ヶ月以上開けていない状態です……。でもでも、次回も一生懸命書き上げたいと思います☆
☆文の母様…ご心配かけてしまってすみません。ようやく咳も落ち着きました☆
「わからないか?お前に触れる奴は…斬る。それだけだ」
そう言いながら、丈瑠はことはの頬を指で撫で下ろした。
「お前に触れていいのは俺だけだ。他の誰も許さない……」
そして丈瑠は、親指でことはの唇の縁をゆっくりとなぞると、そこに引き寄せられるかの様に、自身の顔を近づけていった。
「……この娘が大切か?」
ことはの口から紡ぎ出された言葉に、丈瑠は動きを止めた。
「…………さっきから、そう言っているだろう」
彼の瞳が、ことはの瞳の奥に宿る怪しげな光を捕らえると、そう、はっきりと告げた。
「いいだろう。ならば教えてやろう、この娘がわちきから解放される術を」
ふふ…と声を溢し見せた笑みは、もはやことはのものではなかった。
……薄皮…太夫。
丈瑠は口には出さなかったものの、心の中でその名を呼び、奥歯をぎりり…と噛み締めた。
「お前の大切だと思う気持ちがこの娘と同じだと言うなら…口を吸うてやればいい。想いが本物であれば、わちきの想い、否…念とでも言うべきか、それが浄化され、元にもどるだろう」
……何故、あの帰り道、ことはを気遣ってやれなかったのだろう。
気遣ってやれたなら、隣にいてやれたなら、薄皮太夫に…ことはの心を、体を自由になんかさせなかった。
…………絶対に……。
「ことは、心配するな。俺が助ける」
「但し……」
―――!?
「その言葉が偽りならば、お前のその命、わちきが貰い受ける。嘘を吐いてまで助けようとしない方が身のためだ」
……嘘…………。
その言葉が丈瑠の心を揺さぶる。
……偽りの当主。
決して伝えてはいけない真実。
突き通さなくてはいけない嘘……。
だが…………。
「これだけは真実だ。ことは…俺はお前を大切に思っている。茉子ではない、お前をだ。……お前だけだ、ことは」
一瞬、瞳をきつく瞑り、再び開けると、丈瑠は何かを決意したのか、はっきりとした視線をことはに向け、毅然とそう告げると、彼の唇は彼女の唇へと吸い寄せられていった。
☆本当に、長い間お待たせしてしまい、申し訳ありませんでした。本当に色々と忙しく、ようやく更新できた次第です。パソコンなんて1ヶ月以上開けていない状態です……。でもでも、次回も一生懸命書き上げたいと思います☆
☆文の母様…ご心配かけてしまってすみません。ようやく咳も落ち着きました☆
スポンサーサイト