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八朔の月 6

☆テレビに沿ってはおりますが、全くのオリジナルです。特にその要素が強くなってきました。『血』に関するシーンもありますので、苦手な方は引き返して頂きますよう、宜しくお願い致します☆


















何が起こったのだろうか。




朝、いつも通り稽古をし、朝食を取った。




少しして、源太が雑誌を持ってきて、デビューしたとか何とか。


それで、丈瑠の元へとその雑誌を持って行ったのを茉子が追って行った。




それから、外道衆があらわれて、いつも通り戦って、帰路につくはずだった。








はずだった……のに、違った。








「何…なん?…あれは、何…やったん?」




額から血を流し、意識なく自身の腕の中で苦しそうに息をする丈瑠に視線を送りながら、今の今まで目の前で起こった出来事を思い返していた。








「ドウ…コク……」








その名を口にするだけで、身体が震えた。




その姿を、今日…初めて目にした。




そして、丈瑠へ向けた憎悪に飲み込まれそうになった。








……怖かった。


でも……あれは何?




何で、薄皮太夫はアクマロと戦ってたん?




あの三味線…は、いったい?








「……三味…………」




それを口にした時、胸の奥底で、ことり…と何かが動くのをことはは感じた。


……と同時に、心拍数が上がり、彼女の息が上がった。




「はぁ…はぁ……何?熱い…?胸が…熱い……」




ことはは、そう呟くと、丈瑠の身体を支えていた腕の片方をそっと外し、その腕を丈瑠の顔へと持っていくと、額を伝う血を指で撫でた。




ぞくり……。




ことはの心を何かが撫でた。








『……欲しいか?……』








「え……?」




……何?今の声……。




「う…ち、何……してた…ん?」




ことはは、血の付いた自身の指に目をやると、カタカタ…と震えたのだった。















☆17日は桃李くんの誕生日でしたね。そして…ブログ閉鎖。突然の発表にビックリしました。閉鎖ですか……。何かあったのでしょうか?ただ忙しいから?ステップアップのため?…細く長くブログをやっている私には、よくわからなくて。でも、それが良い方向へと向かうことに必要ならば、応援したいと思います☆








☆momoko様…ことはちゃんに変化が!?…今回、彼女をいじめてしまう南をお許し下さい。台風は大丈夫でしたか?我が家の周りは冠水していました。昼には水が引き始めたのでホッとしました。来週また台風が来る恐れがあるとか、気をつけて下さいね☆






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プロフィール

南 ユキ

Author:南 ユキ
シンケン妄想小説置き場です


朴路美さん見たさにシンケンを見て、殿にハマった……大人です。
そして、妄想が膨らみ、殿×ことはの小説なんぞを書かせて頂いてます。

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