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あなたの隣にいるために 7

☆今回では終われませんでした。短いですが、描けたところまででも、先に更新したいと思いまして…。次回こそ最終回となる予定です☆














「……うちはお嬢様やないし、全然美人でもないです。でも、それでも、他の誰よりも…す、好きって気持ちは、負けへんつもり……ううん、つもりやなくて、絶対に負けへん!!」




キッパリと強い口調のことはに、その場にいた誰もが、目を丸くし彼女を見つめた。








……丈ちゃんと流ノ介を完全にダブらせてなんだろ~けど、あの優しいことはちゃんがねぇ。




……大人しい奴がキレると怖いっていうけど、あんな強く自分の気持ちを言うことはは、初めて見た。




……ことは……そんなに私のことを想ってくれるのか!?この池波流ノ介…何と罪作りな。いやしかし、私には茉子が……。




源太は目を細め、ことはを見つめる横で、千明は複雑な思いで彼女を見つめいた。
流ノ介に至っては、勝手に誤解をし憂いを帯びた瞳でことはを見つめていたのだった。








「梨園は、好きってだけで、やっていけるような甘い世界じゃないですわよ」




ことはの言葉に、目の前の彼女が口を開いた。
それに対し、返事をしたのは、未だことはの手を握りしめている流ノ介だった。




「私は梨園の妻としての完璧な女性を望んでいるわけではありません。ただ、私の隣にいて欲しい。甘えさせて欲しい。私のみっともない姿も全て受け止めて欲しいだけなんです」








……辛く寂しい時、茉子…君は私を抱き締めてくれた。
家庭料理…だと思うようなものを、私のためだけに作ってくれた。




君を感じたい。




……ただそれだけで十分なんだ。




流ノ介は、いまここにはいない茉子を想い、頬を緩ませた。








「そちらの方は、流ノ介様にその全てを差し上げられていらっしゃるのですね……」




流ノ介の優しさに満ちた微笑みを初めて見た彼女は、手を握られ隣に立つことはを、本当に流ノ介の相手と思ったのだろう、寂しそうな笑みを浮かべ、そう口を開いた。




そして、自分から流ノ介を振ったことにさせて欲しい…と告げると
、深々と一礼をしてその場を後にしたのだった。










☆今回は殿…出ませんでした。ちょっとズレてる流さん…ですが、格好良いところも見せられていたらいいな~と思います☆


☆さて、来週から小学校…夏休みとなります。それを待ちわびる我が家の娘達、同じ時期に熱を出しました。下は手足口病で上は溶連菌。お互い移りはしなかったからホッとしております☆










☆sin様…いつもありがとうございます。色々と情報解禁ですね。やはり、殿は黒髪がいいです。ガッチャマンの彼は凛々しくて素敵でした。…テレビで観ただけですがね☆




☆ハル様…初めてましてです。描き始め頃から読んで頂いていたのですね。嬉し過ぎます。コメント残して頂けて、ありがとうございました☆









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プロフィール

南 ユキ

Author:南 ユキ
シンケン妄想小説置き場です


朴路美さん見たさにシンケンを見て、殿にハマった……大人です。
そして、妄想が膨らみ、殿×ことはの小説なんぞを書かせて頂いてます。

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