あなたの隣にいるために 3
☆ようやく更新できました。・・・相変わらず短いですが、お許し下さい。さて、読まれる前にちょっと補足を。青の人と桃の人・・・このお話の中では、まだ両想いとはなっては・・・いないかな。・・・ってことで、そこら辺を踏まえてお読み頂けると幸いです☆
「ことはちゃんも、やっぱ気になって見に来ちゃった口か?」
千明に怒られた源太は、小さな声でことはに話しかけた。
「え?……気になって?…って、えっと……」
源太の言わんとすることがわからず、目をぱちくりさせながら、口を開こうとしたことはを、千明の言葉が遮った。
「ことは、しーってば!!」
「あ、ごめん、千明」
まったく……と呟きながらも、千明はことはを見ることなく、目の前の一点を見つめていた。
普段、集中力があるとは言えない千明が、こんなに集中している……。
ことはは、源太の言葉の意味を聞くことを忘れ、千明の見つめている先に自身の視線を持って行った。
そこには、華やかな振袖を着た女性と、スーツ姿の……男性の姿があった。
男性は後姿しか見えなかったが、長身でスマートにスーツを着こなすその男性に、ことはは見覚えがあった。
「……流…さん?」
そこにいたのは、水の侍……流ノ介であった。
「流ノ介が見合いするって知ってて来たんじゃねーの?」
眉間に皺を寄せた千明が、ことはの耳元で、そう囁いた。
――――!!
……お見合いなんて、そんなん、うち…何も知らへんし……。
それより、茉子ちゃん……このこと、知ってるんやろか?
ドウコクとの死闘の後、侍達はそれぞれ元の生活へと戻って行った。
流ノ介は歌舞伎の世界。
千明は大学受験に向けて予備校へ。
ことはは、丈瑠の元に嫁ぐまで、実家のある京都の高校へ編入し、源太は寿司職人に戻った。
そして茉子は……彼女だけは、今までの生活へと戻らず、両親のいるハワイへと旅立った。
茉子のハワイ行きを一番喜び、祝福したのは流ノ介だった。
それだけに、茉子は流ノ介に自分の気持ちを伝えることが出来なかった。
出来ないまま、ハワイへと行ってしまった。
そして、丈瑠とことはの結婚式の時には、一時帰国していたものの、茉子は再び両親の元へと帰ってしまったのだった。
「流さん、何でお見合いなんて……」
「見合いすることを断れなかったんだろうな」
何で?……という顔をしてことはは、千明を見た。
「だから、流ノ介が進んで見合いするなんて有り得ないんだって」
「茉子ちゃんしか頭にねぇもんな」
千明の言葉の後にぼそっと零した源太の言葉に、ことははびっくりして、目を大きく見開き、千明と源太を交互に見ることしか出来なかった。
☆暑くなりましたね。・・・そんな中、実家で飼っていた(私が飼い始めた)、大切な弟犬くんが亡くなりました。17歳だったので大往生ではありますが、やっぱりショックは大きいもので、未だに涙が出ます。小さかった頃、元気に走り回っていた頃の姿が思い出されます。でも、今週は運動会があり、子供会のお祭りの準備などもあり、忙しくなりそうで、気がまぎれそうです。そんな中でも、小説を少しずつでも書いているのが一番の癒しになります。これからも、当分は亀更新となってしまうでしょうが、南を忘れないで頂けると嬉しいです☆
「ことはちゃんも、やっぱ気になって見に来ちゃった口か?」
千明に怒られた源太は、小さな声でことはに話しかけた。
「え?……気になって?…って、えっと……」
源太の言わんとすることがわからず、目をぱちくりさせながら、口を開こうとしたことはを、千明の言葉が遮った。
「ことは、しーってば!!」
「あ、ごめん、千明」
まったく……と呟きながらも、千明はことはを見ることなく、目の前の一点を見つめていた。
普段、集中力があるとは言えない千明が、こんなに集中している……。
ことはは、源太の言葉の意味を聞くことを忘れ、千明の見つめている先に自身の視線を持って行った。
そこには、華やかな振袖を着た女性と、スーツ姿の……男性の姿があった。
男性は後姿しか見えなかったが、長身でスマートにスーツを着こなすその男性に、ことはは見覚えがあった。
「……流…さん?」
そこにいたのは、水の侍……流ノ介であった。
「流ノ介が見合いするって知ってて来たんじゃねーの?」
眉間に皺を寄せた千明が、ことはの耳元で、そう囁いた。
――――!!
……お見合いなんて、そんなん、うち…何も知らへんし……。
それより、茉子ちゃん……このこと、知ってるんやろか?
ドウコクとの死闘の後、侍達はそれぞれ元の生活へと戻って行った。
流ノ介は歌舞伎の世界。
千明は大学受験に向けて予備校へ。
ことはは、丈瑠の元に嫁ぐまで、実家のある京都の高校へ編入し、源太は寿司職人に戻った。
そして茉子は……彼女だけは、今までの生活へと戻らず、両親のいるハワイへと旅立った。
茉子のハワイ行きを一番喜び、祝福したのは流ノ介だった。
それだけに、茉子は流ノ介に自分の気持ちを伝えることが出来なかった。
出来ないまま、ハワイへと行ってしまった。
そして、丈瑠とことはの結婚式の時には、一時帰国していたものの、茉子は再び両親の元へと帰ってしまったのだった。
「流さん、何でお見合いなんて……」
「見合いすることを断れなかったんだろうな」
何で?……という顔をしてことはは、千明を見た。
「だから、流ノ介が進んで見合いするなんて有り得ないんだって」
「茉子ちゃんしか頭にねぇもんな」
千明の言葉の後にぼそっと零した源太の言葉に、ことははびっくりして、目を大きく見開き、千明と源太を交互に見ることしか出来なかった。
☆暑くなりましたね。・・・そんな中、実家で飼っていた(私が飼い始めた)、大切な弟犬くんが亡くなりました。17歳だったので大往生ではありますが、やっぱりショックは大きいもので、未だに涙が出ます。小さかった頃、元気に走り回っていた頃の姿が思い出されます。でも、今週は運動会があり、子供会のお祭りの準備などもあり、忙しくなりそうで、気がまぎれそうです。そんな中でも、小説を少しずつでも書いているのが一番の癒しになります。これからも、当分は亀更新となってしまうでしょうが、南を忘れないで頂けると嬉しいです☆
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