あなたの隣にいるために 1
☆さて、新しく連載を始めてみました。今回は結婚した少し後のところから描いています。そして、出だしこそ赤×黄ですが、侍の皆さま勢ぞろいとなる予定です。しかも、中心は青の予定となっています。えっと・・・前にも話の中で少し触れていましたが、南の中では青のお相手は桃となっております。その事を御承知頂き、この先のお話をお読み頂ければと思います。赤×黄、青×桃が受け付けられない方は、ご遠慮願いたいと思います☆
「うわぁ…志葉家のお庭も広いけど、ここも広いんやなぁ」
そう口にしたことはの目の前には、手入れの行き届いた日本庭園が広がっていた。
数時間前、早くに仕事を終えた丈瑠から、一緒にお昼を食べようと誘われたのだった。
「こんなちゃんとした所なんやったら、もっときちんとした格好してくるんやった……」
若草色の生地に、小さな可愛らしい黄色い花を散らばらせたワンピースを纏ったことはは、ため息を吐きながらも、丈瑠の待つ場所へと足を進めた。
奥へと少し行くと、時代を感じさせる建物が目の前に現れた。
表玄関は広く開け放たれていて、中央はホテルのラウンジのようになっており、外からでも、そのラウンジでお茶をしている人達が見えた。
「良かったぁ。うちみたいに普通の格好してる人も結構いてはるし……あっ、殿さま……」
ラウンジでお茶をしている人達の中に、ことはは意中の人を見つけた。
彼は下を向き、手にしている本に神経を集中させていた。
ことはは、真剣な顔を見せる丈瑠に見惚れ、彼のもとへと向かうのを忘れていた。
……あ、うちってば何してるんやろ。
毎日一緒にいてるのに……ほんま、うちってば……。
顔を赤らめながら、ことはは丈瑠のもとへと向かおうとした時だった。
「ねぇねぇ、あの人、すっごくカッコよくない?」
「あー……格好良いけど、私たちとは縁のないタイプだよ。どこかの御子息って感じじゃない?着てるスーツや履いてる靴がそこらの安物とは全然違うもん。ああいう人には、やっぱりどこかの御令嬢が隣にいるもんだよ」
「そっか~、そうだよねぇ……それにあんなカッコいい人には、もうきっと美人の彼女がいるよね、きっと。あー残念」
思わず、ことはは近くで話していた女性の会話に聞き耳を立てていた。
……殿さまのことや。
どこかの御子息ってのは、当たらずとも遠からずやけど……隣にいてるんは、どこかの御令嬢やなくて、うち……やなんて、やっぱり釣り合わへんやろなぁ……。
それに、うちは美人やないし……。
それなのに、彼女やなくて、妻なんて……ほんま、うちなんかで良かったんやろか……。
「あ、ほら、あの人じゃない?待ち人来たって感じ?」
ことはが、そう自問自答していた時、耳に入ってきたその言葉に、彼女は慌てて丈瑠の方へと顔を向けた。
その瞬間、ことはは大きい目を更に大きくし、凍りついたのだった。
「あーそうだね、うん、絶対にそうだよ。だって、着てるのも持ってるのもエルメスだし!!それに、すっごい美人!!私らとは全然違うわ~」
本を読んでいた丈瑠が、その視線を目の前に立つ女性へと向けた。
その女性が、必要以上に丈瑠に顔を近づけようとした瞬間、凍りついていたことはの身体は、素早くその向きを反転させると、走ってその場を後にしたのだった。
☆・・・ちょとシリアスになってしまいましたね。コミカルにいこうかと思いつつも、何故かいつもシリアスになってしまう南です。今回はファンタジーは入りませんので、読みやすいかと思います。新しいお話もお楽しみ頂けると嬉しいです☆
☆sin様・・・今季のドラマは桃李くんのも楽しみでしたが、他にも楽しみなものが多く、ハードディスクの残量がやばいかもしれません。DVDに落とさないといけません。あー・・・ヘンリー四世が観たいなぁ☆
☆momoko様・・・ヘンリー四世を観られたとか!!羨ましい!!まだ長時間手を話せないチビがいるので、今回もまた断念です。前回の小説はファンタジーっぽのを描いてみましたが、今回は普通のお話を描いていきます。momoko様同様、青×桃の私です。初めて描くので、上手く二人の関係を伝えられるかわかりませんが、お楽しみ頂けると嬉しいです☆
「うわぁ…志葉家のお庭も広いけど、ここも広いんやなぁ」
そう口にしたことはの目の前には、手入れの行き届いた日本庭園が広がっていた。
数時間前、早くに仕事を終えた丈瑠から、一緒にお昼を食べようと誘われたのだった。
「こんなちゃんとした所なんやったら、もっときちんとした格好してくるんやった……」
若草色の生地に、小さな可愛らしい黄色い花を散らばらせたワンピースを纏ったことはは、ため息を吐きながらも、丈瑠の待つ場所へと足を進めた。
奥へと少し行くと、時代を感じさせる建物が目の前に現れた。
表玄関は広く開け放たれていて、中央はホテルのラウンジのようになっており、外からでも、そのラウンジでお茶をしている人達が見えた。
「良かったぁ。うちみたいに普通の格好してる人も結構いてはるし……あっ、殿さま……」
ラウンジでお茶をしている人達の中に、ことはは意中の人を見つけた。
彼は下を向き、手にしている本に神経を集中させていた。
ことはは、真剣な顔を見せる丈瑠に見惚れ、彼のもとへと向かうのを忘れていた。
……あ、うちってば何してるんやろ。
毎日一緒にいてるのに……ほんま、うちってば……。
顔を赤らめながら、ことはは丈瑠のもとへと向かおうとした時だった。
「ねぇねぇ、あの人、すっごくカッコよくない?」
「あー……格好良いけど、私たちとは縁のないタイプだよ。どこかの御子息って感じじゃない?着てるスーツや履いてる靴がそこらの安物とは全然違うもん。ああいう人には、やっぱりどこかの御令嬢が隣にいるもんだよ」
「そっか~、そうだよねぇ……それにあんなカッコいい人には、もうきっと美人の彼女がいるよね、きっと。あー残念」
思わず、ことはは近くで話していた女性の会話に聞き耳を立てていた。
……殿さまのことや。
どこかの御子息ってのは、当たらずとも遠からずやけど……隣にいてるんは、どこかの御令嬢やなくて、うち……やなんて、やっぱり釣り合わへんやろなぁ……。
それに、うちは美人やないし……。
それなのに、彼女やなくて、妻なんて……ほんま、うちなんかで良かったんやろか……。
「あ、ほら、あの人じゃない?待ち人来たって感じ?」
ことはが、そう自問自答していた時、耳に入ってきたその言葉に、彼女は慌てて丈瑠の方へと顔を向けた。
その瞬間、ことはは大きい目を更に大きくし、凍りついたのだった。
「あーそうだね、うん、絶対にそうだよ。だって、着てるのも持ってるのもエルメスだし!!それに、すっごい美人!!私らとは全然違うわ~」
本を読んでいた丈瑠が、その視線を目の前に立つ女性へと向けた。
その女性が、必要以上に丈瑠に顔を近づけようとした瞬間、凍りついていたことはの身体は、素早くその向きを反転させると、走ってその場を後にしたのだった。
☆・・・ちょとシリアスになってしまいましたね。コミカルにいこうかと思いつつも、何故かいつもシリアスになってしまう南です。今回はファンタジーは入りませんので、読みやすいかと思います。新しいお話もお楽しみ頂けると嬉しいです☆
☆sin様・・・今季のドラマは桃李くんのも楽しみでしたが、他にも楽しみなものが多く、ハードディスクの残量がやばいかもしれません。DVDに落とさないといけません。あー・・・ヘンリー四世が観たいなぁ☆
☆momoko様・・・ヘンリー四世を観られたとか!!羨ましい!!まだ長時間手を話せないチビがいるので、今回もまた断念です。前回の小説はファンタジーっぽのを描いてみましたが、今回は普通のお話を描いていきます。momoko様同様、青×桃の私です。初めて描くので、上手く二人の関係を伝えられるかわかりませんが、お楽しみ頂けると嬉しいです☆
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