追憶の桜 17
☆さてさて、ようやく話が進んでいく・・・かな。ことはちゃんに続き、茉子ちゃん登場です。先には流さん、姫さまと勢ぞろいします。お楽しみにお待ち頂けると嬉しいです☆
「茉子ちゃん」
エスカレーターから降りてきた茉子に声を掛けたのは、ことはだった。
彦馬からの緊急の招集を受けて、ハワイから帰国した茉子は、目の前のことはにびっくりしたものの、すぐに笑顔を見せ、駆け寄った。
「ことは…迎えに来てくれたんだ。迷わなかった?屋敷で待っててくれて良かったのに」
「黒子さんの籠に乗ってきたん。それに……先にどうしても茉子ちゃんに聞いてもらいたくて」
やんわり笑みを浮かべたことはだったが、瞳には涙があふれ、今にも零れ落ちそうだった。
「また…無理に笑おうとしないの。辛い時は泣いていいんだよ」
茉子は、そんなことはをそっと抱きしめて頭を優しく撫でた。
そんな茉子の優しさに、ことはは抑えていた気持ちを解き放ち、しゃくりあげながら泣いたのだった。
「……で、丈瑠に何があったの?」
ことはが落ち着いたのをみはからい、茉子はことはに話しかけた。
「う…ん、あの…これから、うちが言う事、信じて…欲しいんやけど、でも……」
「信じるよ。ことはが嘘を言うはずがないもん。ことははいつだって真っすぐで、一生懸命なのを知ってるから。…ね、話して?」
不安に揺れることはの瞳を、茉子はしっかりと捉えると、ことはの言葉を遮り、自分のことはへ信頼の気持ち伝えた。
ことはは、そんな茉子の強い瞳に背中を押され、自分の身に起こった不思議な体験を話し始めた。
桜舞う中、過去へと行ったこと。
静瑠という、丈瑠そっくりな人に出逢ったこと。
そして……彼が影武者であり、外道衆…そしてドウコクが襲ってきたことなどを、籠に乗り、志葉の邸に向かう中、ことはは、茉子へと伝えたのだった。
「……で、今、丈瑠はその静瑠って人に乗っ取られてる…というか、その人になっちゃってるのね?」
「う……ん、多分、そうなんやと思う。千明や源さんに、自分は殿さまじゃないって言うてはったって……」
千明や源太とは違い、ことははほんの束の間しか、丈瑠の姿を確認してはいないし、その後、追いかけようとも一瞬にして桜舞う中消えてしまった丈瑠が、静瑠だったとは、ことはは確信を持って言うことは出来なかった。
「ただ、うちは気付かなかったんやけど、殿さま……裏正を手にしていたって」
丈瑠が静瑠であっただけならば、そんなに不安に駆られることはなかった。
しかし、裏正を手にしていた……。更に、千明と源太にその刃を向けていた。
穏やかで、自身の運命を受け入れていた静瑠だったはずなのに……。
ことはは視線を手元に落とし、口を噤んでしまったのだった。
☆sin様、我が子達は元気に毎日騒いでおります。創作意欲がわく私の邪魔をしっかりしてくれる・・・困ったちゃんでもあります。でもそんな中でのノロノロ更新にいつもコメントを頂き、本当にありがとうございます。私は幸せ者であります☆
☆momoko様、お忙しい中、お越し頂きありがとうございます。上映会での桃李くんは相変わらず素敵だったみたいで・・・あぁ、お会いしたかったです。momoko様にもお会いし、momoko様の小説の素晴らしさなんかを語りたいところです。トオリミチ・・・下チビ次第です。車で行ける範囲ならば絶対に行くのですが・・・。お台場ならば近かったのですが(去年は妊婦で行きました)、なので、今年はまだ未定です。でもいつか、momoko様とお会いし、語り会いたいと願っている私です☆
「茉子ちゃん」
エスカレーターから降りてきた茉子に声を掛けたのは、ことはだった。
彦馬からの緊急の招集を受けて、ハワイから帰国した茉子は、目の前のことはにびっくりしたものの、すぐに笑顔を見せ、駆け寄った。
「ことは…迎えに来てくれたんだ。迷わなかった?屋敷で待っててくれて良かったのに」
「黒子さんの籠に乗ってきたん。それに……先にどうしても茉子ちゃんに聞いてもらいたくて」
やんわり笑みを浮かべたことはだったが、瞳には涙があふれ、今にも零れ落ちそうだった。
「また…無理に笑おうとしないの。辛い時は泣いていいんだよ」
茉子は、そんなことはをそっと抱きしめて頭を優しく撫でた。
そんな茉子の優しさに、ことはは抑えていた気持ちを解き放ち、しゃくりあげながら泣いたのだった。
「……で、丈瑠に何があったの?」
ことはが落ち着いたのをみはからい、茉子はことはに話しかけた。
「う…ん、あの…これから、うちが言う事、信じて…欲しいんやけど、でも……」
「信じるよ。ことはが嘘を言うはずがないもん。ことははいつだって真っすぐで、一生懸命なのを知ってるから。…ね、話して?」
不安に揺れることはの瞳を、茉子はしっかりと捉えると、ことはの言葉を遮り、自分のことはへ信頼の気持ち伝えた。
ことはは、そんな茉子の強い瞳に背中を押され、自分の身に起こった不思議な体験を話し始めた。
桜舞う中、過去へと行ったこと。
静瑠という、丈瑠そっくりな人に出逢ったこと。
そして……彼が影武者であり、外道衆…そしてドウコクが襲ってきたことなどを、籠に乗り、志葉の邸に向かう中、ことはは、茉子へと伝えたのだった。
「……で、今、丈瑠はその静瑠って人に乗っ取られてる…というか、その人になっちゃってるのね?」
「う……ん、多分、そうなんやと思う。千明や源さんに、自分は殿さまじゃないって言うてはったって……」
千明や源太とは違い、ことははほんの束の間しか、丈瑠の姿を確認してはいないし、その後、追いかけようとも一瞬にして桜舞う中消えてしまった丈瑠が、静瑠だったとは、ことはは確信を持って言うことは出来なかった。
「ただ、うちは気付かなかったんやけど、殿さま……裏正を手にしていたって」
丈瑠が静瑠であっただけならば、そんなに不安に駆られることはなかった。
しかし、裏正を手にしていた……。更に、千明と源太にその刃を向けていた。
穏やかで、自身の運命を受け入れていた静瑠だったはずなのに……。
ことはは視線を手元に落とし、口を噤んでしまったのだった。
☆sin様、我が子達は元気に毎日騒いでおります。創作意欲がわく私の邪魔をしっかりしてくれる・・・困ったちゃんでもあります。でもそんな中でのノロノロ更新にいつもコメントを頂き、本当にありがとうございます。私は幸せ者であります☆
☆momoko様、お忙しい中、お越し頂きありがとうございます。上映会での桃李くんは相変わらず素敵だったみたいで・・・あぁ、お会いしたかったです。momoko様にもお会いし、momoko様の小説の素晴らしさなんかを語りたいところです。トオリミチ・・・下チビ次第です。車で行ける範囲ならば絶対に行くのですが・・・。お台場ならば近かったのですが(去年は妊婦で行きました)、なので、今年はまだ未定です。でもいつか、momoko様とお会いし、語り会いたいと願っている私です☆